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昭和のCMは素人も脱いだ

第2章 オーディション

これだけでエントリーを見合わせた人は、交通費を参加賞がわりに支給されて帰った。
10名ぐらいだったろうか。

エントリー組は地階レストランで昼食後に、オーディションだった。

説明会場の部屋がそのまま控え室になった。
審査は一人ずつ隣の部屋で行われた。

男女3人ずつの審査員(スポンサーなのかテレビスタッフなのか詳細は不明)の面接だった。

受験者は上半身裸になってもいいし、ならなくてもいいし、
ブラジャーやタンクトップも可だったから、
つまり、服装は自由だった。

さらに、立ったままでも椅子に座ってでもよかった。

見ていると、7割ぐらいの女性が半裸で控え室を出ていくようだった。

裸であろうと着衣であろうと、
商品のイメージに合う女性が合格するのだから、
私は、白いワンピースをあえて脱がずに着席して、清楚さをアピールする作戦に出た。

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