たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―
第9章 杉並実果留・特別編
「……全部、入ったぞ」
まるで心の中の質問を聞いたみたいに、武がタイミングよく呟いた。
「あ……や、やっぱり?」
「つい一気に挿れちまった。ゆっくりするって言ったのに、ホント悪い……。でも、早くもヤバいぐらい気持ちいいんだけど」
「え……そんなに?」
私はまだ痛くてよくわからないのに。
痛いけど……これで武と一つになれたんだ、と思うと……
あ。私、また感涙しちゃいそうだよ……。
感慨深く浸っていたら――
「あー実果留っ……俺、もう余裕ねぇっ」
突然、武の腰が動き出した。
「きゃっ、ちょっ、たけるっ……あ、あっ……」
きゅ、急にそんなに動いたりしたら、い、痛いってばーっ。
武の腰が前後する度に、私まで合わせるように揺らされる。
その度にアソコが抜き挿ししてるのがわかる。水のような音までヤラしく聴こえてくる。
武の表情も、徐々にまどろんでいく。