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　　　　　　　　　２０

　優さんは、優しい目であたしを見ながら、奥で押してくれて、入り口でまわしてくれながら、ゆっくりゆっくり動きつづけてくれている。
　優さんは、それでいいのかな。
　あたしのために、押したりまわしたりしながら、ゆっくり動いてくれているけど、優さんは気持ちよくなってくれているのかな。
　でも、優さんが、あたしのために、ゆっくり動きつづけてくれているのだから、あたしは、それに甘えていようと思った。
　だって、ほんとに気持ちいいんだもの。
　長いあいだ動いてくれていた優さんの息が、少しずつ大きくなった。
　と思ったら、たまらなくなったような声で、
　「優希ちゃん
　　イキそうだ」
　「はい
　　優さんを
　　ください」
　優さんが、あたしを、ギュッと強く抱きしめてきた。
　「ああ
　　優希ちゃん」
　優さんのあれが、あたしの中でいっぱいに膨らんで、ビクンビクンとなったと思ったら、熱いものがピュッピュッときた。
　ビクンビクンが何回も続いたあと、優さんはフゥと息をついて、あたしを優しく抱きなおしてくれた。
　「優希ちゃん
　　ありがとう
　　気持ちよかったよ」
　「優さん
　　わかったよ」
　「わかった？」
　「うん
　　あたし
　　はっきりわかった
　　熱いのが
　　ピュッピュッと
　　いっぱいいっぱいきたよ」
　「うん」
　「優さんが
　　あたしに
　　いっぱいいっぱい
　　くれたんだね」
　「優希ちゃんに
　　あげることができて
　　嬉しいよ」
　「あたしも
　　ほんとに
　　嬉しい」
　「優希ちゃんも
　　いっぱい
　　溢れさせた
　　私も
　　溢れるほど
　　優希ちゃんに
　　あげたんだね」


　　　　　　　　　終