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ゴッドフィンガー田螺

第1章 田螺は、今日も稼動中

何故俺は、こんな朝っぱらからムスコを撫でているのか……



暇だから?否
欲情してたから?否……では、ないな
実は、俺は依頼を待っているのだ。



『チーチチッチオッパーイボインボイン♪』



おっと、噂をすれば俺の改良型万能ケータイが鳴りだしやがった。
俺は、携帯電話を手に取り、耳に当てる。



『ーー依頼だ』



耳元で聞こえる、ハードボイルダーな声。
この声の主は、俺に依頼を伝える人。名前は詳しくは知らないが、俺は、コイツをBKと呼んでいる。



「そろそろだと思ってたぜ、依頼はなんだ?相棒」


『今日のターゲットは、速水 加奈(ハヤミ カナ)18歳、大学生だ。』



「おっほwwwwマジすかwwww現役女子大生っすかwwwwたまりませぬwwww」



俺の口から、思わず歓喜の声が漏れる。



『臭い声を出すな。携帯電話を通して下痢臭が臭ってくる。』



なんて野郎だ。この俺のフローラルな香りを下痢と言うなんて……



「……で、この女子大生は何を仕出かしたんだ?」



『今からそちらにデータを送信する。それを見てくれ、私も暇ではないのでな……では』プツン



BKは、通話を切った。
よく解らねえ男だな……まぁいいさ……さてデータ、データ……



『データを受信しました!!』



さて……と、どんな面をしてるのか……

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