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気象系黄色ちゃん受けの短編集

第2章 180゚ 続(SN)




「タバコ買ってくっからちょっと待ってろ」


「わかった」




自動販売機までは100メートルくらい。



櫻井くんとはいつもこの人気のない公園で
夕方までダラダラする。




さすが煙草の自動販売機の場所を熟知してる。


感心しながら公園のベンチに腰かけて待つ。






まだかなぁ…






100メートルって意外と遠いねとか考えてたら
誰かに肩をたたかれた。





トントン



「ん?なんですか…?」




振り返ると3人組の若い男の人。


なんか悪そうな人たち…。








「見つけたぜ」





えっ?なに?誰?




「あの…僕に用でしょうか?」




「ちょっと来てもらうぜ?」




やばい、と思って逃げようとしたら
1人に腕を掴まれた



「離して…っ!!」



すぐに口も抑えられて声が出せない




誰なの!?僕をどうするの!?



そのままぐんぐん引っ張られて
知らない車に乗せられてしまった。


これって誘拐!?(泣)


どこに連れていかれるのっ!?(泣)


誰か助けて!!!!!



櫻井くん!!!!!僕をたすけて…っ!!








目隠しをされてどこを走ってるのか分からない



抵抗したらほんとに殺されそうで怖いよ…



櫻井くんの知り合いなの…っ?



櫻井くんが組に戻らないから
腹いせに僕に乱暴するのっ??




うぅ……(泣)





「おいスマホはどこだ?」




「かっ、カバンの中……」






ピー…




電源切られた…っ!?







頭の中は櫻井くんでいっぱい…



普通のお友達なのに

やっぱり櫻井くんは元とはいえ組の人。。。




僕家に帰れるのかな……





うわぁーんッッ(泣)









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