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ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第2章 悪夢のような現実のはじまり

「......なぁ! ゆうき。こいつなんなん? あんたの守護霊? 背後霊?」

「はいごれーでも、しゅごれーでも無いもん! おともだちだもん!」

「お友達ってお前......」

 何か言い返そうとするも、雅は直ぐに口をすぼめ、その言葉を消した。恐らく自分の言うことは彼女を傷つけると思ったのだろう。何も言わず、ただ美鈴ちゃんを見るだけだった。

「......あんたは友達である、ゆうきちゃんをどうしたいねん」

「どう......したいって?」

「......護りたいとか......そういうのあるやろ?」

「傍にはいたいよ。まもるとかよくわかんない。でも、ゆうきちゃんが傷つくのはやだ!」

「そか......なら、うちと一緒や」 

 雅はそれだけ呟くと、美鈴ちゃんの頭を撫で回した。「やー」と言いながら手を払おうとされるもお構い無しに......。
 前言撤回。
 多分仲良くできるわ、このふたり。

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