テキストサイズ

ツンデレのお嬢様は幽霊執事に夢中

第3章 過去

 ――ん? あれ......私、寝ちゃった?

 ――ぼんやりとした景色が見える。

 夢? 夢を見ているの?

 まぁ、ゴロゴロしてたわけだし、眠っても仕方ないんだけど。

 見えた景色が、一瞬なんであるのか私にはよく分からなかったけどよくよく意識を集中させればなんなのか分かった。


 ――あ、これ。うちの奥の部屋だ。

 誰かが本棚から、分厚い本を幾つか手に取り、床に重ねて置いていく。

 そんな作業をしている手は、見覚えのある物だった。

 ――初音?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ