機動戦士ガンダム~サナトリウム~
第3章 君の名は・・
ジローと女性は何度か会ううちに恋心が芽生えていた。女性がジローのことを絵に描きたいと言うので描いてもらうと、まるで見えているかのようにジローの姿を描いてくれた。
絵のジローはとても優しい顔をしている。
「目は失っても心の目には見えるの、あなたの優しい顔が」そう言って女性はジローに寄り添った。
季節はもう冬である。
しかし、こうしていると寒さは感じない。
「冬になるとワケもなく哀しくならない?でも、今はあなたがいるから暖かい」
「ナオ・・」
寄り添ってくる女性の肩を抱いた瞬間ジローはかつて恋心だった女性の名前を呼んだ。
「ナオ、僕は今そう言った・・君の名はナオなのかい?」
女性との触れ合いは優しい衝撃でジローの記憶を閉ざしている心の壁を砕いた。この女性こそかつて恋心であったナオだとジローは確信していた。
「ジロー・・あなたはジローなの?」
ジローの温もりにナオもまた失われていた記憶が少し甦ってきた。ナオもまたかつて恋心だったジローの名を呼んでいた。
絵のジローはとても優しい顔をしている。
「目は失っても心の目には見えるの、あなたの優しい顔が」そう言って女性はジローに寄り添った。
季節はもう冬である。
しかし、こうしていると寒さは感じない。
「冬になるとワケもなく哀しくならない?でも、今はあなたがいるから暖かい」
「ナオ・・」
寄り添ってくる女性の肩を抱いた瞬間ジローはかつて恋心だった女性の名前を呼んだ。
「ナオ、僕は今そう言った・・君の名はナオなのかい?」
女性との触れ合いは優しい衝撃でジローの記憶を閉ざしている心の壁を砕いた。この女性こそかつて恋心であったナオだとジローは確信していた。
「ジロー・・あなたはジローなの?」
ジローの温もりにナオもまた失われていた記憶が少し甦ってきた。ナオもまたかつて恋心だったジローの名を呼んでいた。