兄弟ですが、血の繋がりはありません!
第7章 骨と皮と肉と、時々炭水化物
鶫side
「やべぇ太ったぁあぁぁあぁあ!!」
「いや、うるさい」
オレの魂の叫びをハルルに一蹴される。
・・・あぁ、スマホゲー中なのね。
なんて言ってる場合ではない!
ずっと細かったオレがついにぽっちゃりデビュー?!ってくらいの大問題なのだから。
「1ヶ月で3キロも太ったんだけど!」
「別に驚かないよ」
カコカコと指を動かす悠は、こちらも見ずに言い放つ。え、オレ目に見えて太ったの?いや、見てもないのに太ったの分かる?!
「だってさ、ココ最近食べ過ぎじゃない?」
「そんなに食べてる…?」
記憶にない。
「元々朝練後の軽食あって4食は食べてるのに、部活後に友達とラーメン食べて来たところで夕飯いつも通り食べるじゃん」
あ〜・・・そんなこともあった気がする。
「でもそれだって週に一回あるかないかでしょ?」
「は?先週は3日連続だわ。家系ラーメン、大盛り牛丼、特大チキンカツ定食。これで太らなかったら全国の必死こいて体型維持してる全ての人に叩かれろ」
「大変申し訳ありません」
え、こわ。
悠の目に何か他の人物が居たような・・・。
でも、確かにそれだけ食べてたら太る。
このまま増えすぎたら部活に支障も出る。
「痩せ、なきゃ・・・」