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第5章 恋に気付く瞬間…(O×S)

櫻井side

今、俺は頭が混乱している。

何故なら………………


大野「翔くん固まってないで早く上がって?笑」

櫻井『えっ?あ…うん…お邪魔します……』


未だメンバーでも松潤しか上がっていない
智くんの家に……

俺が居るからだ。


櫻井『……ね、やっぱり俺帰ろうか、?』

大野「なんで?」

櫻井『だ、だって、!』
『貴方頑なに自分の家にメンバー上げなかったじゃん』

大野「だから?」

櫻井『松潤以外はまだ上がってないのに俺があがってもいいの?!』

大野「……翔くん何言ってんの?」
「来て欲しくない人に俺が誘うと思ってるの?笑」

櫻井『うっ…それは……そうだけど、』

大野「それとも、翔くんが俺の家は上がりたくない?」

櫻井『違う!それは断じて違う!!』

大野「んふふ、そんなに首振んないでもいいから。笑」


彼特有の笑い方をしながら「それより早く上がってよ」って良いながらスタスタとリビング?であろう方向に歩いていく智くん。

まさか…
自分が二番目に足を踏み入れる人物になろうとは……

玄関で固まっていた足をなんとか動かして追いかけるように智くんについて行く

ガチャと勢いよくドアを開けた智くんはニコッと
笑いながら


大野「好きな所に座って♪」


そう言ってキッチンに消えていく。

好きな所って言っても……ねぇ?
初めて来た場所でそんな好きな所なんて決められない

どうしようか迷っていたその時部屋の端に置いてある
〝ある物〟が俺の目に入る。


櫻井『これって……』

大野「ビールで良かったよね?……ん?どした?」

櫻井『あ、うん…ありがと………これってさ』

大野「ぁ…やべ……」


部屋の片隅。
小さな棚の上に置かれていたスケッチブック。

閉じるのを忘れていたのか開かれたままになっていたソレに描かれていたのは……

かなり美化された…俺だった。


櫻井『違ってたらごめんね?これって「翔くんだよ」』


俺の言葉を遮るように声を出した智くん。
智くんはスケッチブックの中にいる俺を見つめながら俺の手からそのスケッチブックを取り上げて小さな声でボソボソと話し出した

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