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第5章 恋に気付く瞬間…(O×S)

櫻井『ごめんじゃなくて…何でこんな事したの』


大野「…好きなんだ…………翔くんの事……」


櫻井『は……?』


爆弾発言

まさにこれ以上にないピッタリな言葉だと思う。
智くんが?好き?誰を?俺を?

……………………は…?

理解に追いつかない俺の頭はただただ〝?〟が浮かぶ


大野「ずっと…好きだったんだ……」
「ねぇ…翔くんは俺の事どう思ってる?」

櫻井『それは……』

大野「ごめん。いきなり。」
「こんなの言われたって気持ち悪ぃよな…忘れて」


ズキッ………………胸を突くように走る痛みが襲う。
こんな痛み今まで経験した事が無くて一瞬だけど…
戸惑った……

あれ?もしかして俺って智くんのことが好きなの?

一瞬だけ過ぎったこの疑問が何故か胸にストンと収まる

…あれ?あれ?…………………あれ?

これってまさか本当に智くんの事が好きなの?
智くんも俺でこんな風な感じを経験したのかな?


櫻井『智くん、もし俺が好きな人が居るって言ったら……辛い?』

大野「はぁ?何その質問。そりゃあ……辛いに決まってんじゃん」
「……もう良いから。この話。本当に忘れて」


じゃあ、智くんにもし俺以外に好きな人がいたら?

ズキッ…………………また同じ痛みが走る。
好きじゃん。俺。智くんの事が。

すげぇ大好きじゃん…こんな泣きそうになるぐらいズキズキするとか

なんで今まで気付けなかったのかな?


櫻井『智くん』

大野「なに」

櫻井『…俺……好きな人居る……』

大野「まだその話?てか、それ俺に言う?苦笑」

櫻井『俺の好きな人知りたい?』

大野「ねぇ、翔くん…意地悪?なんでそんな事言うの。」
「俺は知りたく『教えてあげる』……あのなぁ!」


本当はこんなの言うの凄く恥ずかしいけど。
さっき貴方も勇気出して言ってくれたんだよね?

だったら俺も。伝えるよ。

たった今気付いたばかりの気持ちだけど。


きっとこの思いに嘘は無いから……………………


櫻井『俺が好きな人は……目の前に居るよ?』

大野「えっ?…それって…」

櫻井『智くん…気付くの遅くて……ごめんね?』

大野「んっ…」

櫻井『俺も…昔から好きだったみたい…ふふっ』


気持ちを自覚して貴方に贈った…たった1回のキス……

初めて俺から贈るキスは智くんの涙の味がした。



END

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