テキストサイズ

united

第10章 Trick or Treat?(O×S)

大野side

「Trick or Treat〜!」


上機嫌な翔くんが突然叫んだ。
それもTrick or Treatってたった一言だけ


それを言われてやっと気が付いた。

『あっ、今日はハロウィンか…』って。
だからといって俺らの間に子供がいる訳でもねぇし別にハロウィンなんてただの言葉だけのイベントに過ぎない

だって30過ぎた…なんならもう40手前のおじさん二人で陽気に
〝Trick or Treat?〟
〝お菓子をくれなきゃイタズラするぞ♪〟
な〜んて……言える訳ねぇだろ!!

それこそ、お前ら何してんだ!って
世間様の皆様から言われる


だからそう対して気にするようなイベントでも無かったから忘れていた…ってだけなんだけど………


櫻井「ねぇ、智くぅん〜!聞いてるぅ?」

大野『えっと、うん、聞いては、いるよ、?』

櫻井「ふふっ♪だったら答えてよ♪Trick or Treat?」

大野『ええっと…』
『翔くん?今日はかなり酔ってますか?』

櫻井「んー?なんのことぉ?」


…完全にベロンベロンじゃねぇかよ。
ここまで来ると『あじゃぱぁ〜』なんかじゃ
すまねぇじゃん←


大野『しょおくん〜?』

櫻井「はぁい♪なんでしょー?」

大野『取り敢えず、お水飲もっか?』

櫻井「なんでぇ?」

大野『そのままだと脱水になるよ?』
『それに少し酔いを覚ました方がいいと思うし。』

櫻井「やだっ」

大野『ねぇ、翔くん…ちょっと酔すぎだって…』

櫻井「あ!わかった!智くんがお水飲ませてよ」

大野『はっ…、?』

櫻井「ねっ?」


えっと…うん…え?
今、翔くんなんて言った?飲ませて?俺が?え?
いつも俺が無理矢理してるけど翔くんから強請ったこと無いよね?

なんてキョトンとしてしまった俺に対して未だご機嫌な翔くんはニコニコとアルコールで真っ赤になった頬を緩めながら俺の事を見つめていた。


櫻井「もー!どしたの?智くん」
「いつも勝手にするじゃん!」

大野『いや、まぁ、そうなんだけど…』

櫻井「それとも、なに?俺には飽きたの?」

大野『なっ?!それは違う!』

櫻井「ふふっ、分かってるよぉ♪」

大野『たくっ…なんなの…今日は……』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ