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第10章 Trick or Treat?(O×S)

今日の翔くんにはどうしたものかと思いながらも取り敢えず冷蔵庫に向かった。

水の入ったペットボトルだけを出して翔くんの元に戻るとパッと花を咲かせる様な笑顔をしながら両手を広げてソファに座っている


大野『はいはい…ホント今日はどうしたの?』

櫻井「なにがぁ?それより早くっ」

大野『分かった分かった…』


ペットボトルを開けて少し多めに自分の口に流し込んで目の前に座る翔くんの唇をめがけて屈む。

すぐに口を開くからそれに合わせて水を流し込んであげたら可愛くコクコク喉の音を鳴らしながらあっという間に飲み干した翔くん。

終わったからすぐに離れようとしたら俺の首に回されていた翔くんの腕に力が入って動きを止められる


大野『ちょ、しょ、く?!』
『んんっ?!』

櫻井「ふっ…んん……」


開けていた口に滑り込まされた翔くんの舌……
いつになく積極的な動きに流石の俺もキャパオーバーでパニくる


大野『んっ…』

櫻井「ん…んん…ふ………っはぁ…」


ある程度して気が済んだのか唇を離す翔くんは如何にも満足ですと言ってそうな顔だった。


大野『翔くん?これは…一体?』

櫻井「ふふっ、ねぇねぇ智くん?Trick or Treat?」

大野『翔くん…さっきから……』

櫻井「良いから答えて?智くん、Trick or Treat?」

大野『はぁ…Treatでお願いします』


そろそろ面倒臭いけど、なかなか止めてくれないから部屋を見渡して丁度昨日買ってたお菓子が目の前のローテーブルの上に置いてあったのを見つけてそれを翔くんの手に乗せてあげる。


櫻井「ちぇ〜っ、面白くないなぁ〜!」

大野『とか言いながらちゃんと食べてんじゃん。笑』


やっぱり食欲だけはあるから翔くんなんだなぁ〜って当たり前な事を考える俺もさっきのキスの所為で少し酔ったのかも。


櫻井「…ねぇ、智くん」

大野『今度はなぁに?』

櫻井「智くんも言ってよ」

大野『何を?』

櫻井「さっきまで俺も言ってたでしょ?」

大野『…あっ、Trick or Treat?ってやつ?』

櫻井「そー!」

大野『はぁ……はいはい』


もう今日はとことん翔くんの我儘に付き合おう。

だって…
面倒臭いなんて思いながらも何だかんだ言って可愛いんだから

惚れた弱みってやつだな。完全に。

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