ノーパン喫茶
第9章 白スキニーの秘密
矢野「…」
乃愛「…ねぇ」
矢野「何」
乃愛「帰る前にあれ、観覧車乗ってもい
い?」
矢野「観覧車に?でも…」
乃愛「乗りたかったけどずっと混んでて
一人で乗りたいし、あれなら矢野君は先
帰ってもいいから」
矢野「わかった、なら俺も一緒に行くよ
家まで送るって約束だからね」
乃愛「ありがとう…」
帰り際、突然
観覧車に乗ると言った乃愛
さっきまで早く帰りたがっていたのに
出口は目の前だったが乃愛を一人にする
わけにいかず矢野は乃愛と
来た道を戻る事に
矢野「…」
乃愛「…」
ピークの時を思えば観覧車の列は少なく
幸いにも少し待つだけで
乗れそうだった
矢野「空いてるみたいで良かった」
乃愛「…」
矢野「乃愛?」
乃愛「えっ?あ、そうだね」
矢野「…」
乃愛「あれっ、あそこにいるの加藤君と
加藤君の彼女じゃない?」
矢野「本当だ、ちょっと待ってて」
乃愛「うんっ…」
列に並んでいると
偶然、加藤と彼女を見つけた
別に探していたわけではないが再び合流
する事に