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ノーパン喫茶

第16章 四年分のプレゼント



矢野「29日か…」

店長「…」


2月29日
四年に一度あるうるう年
その日に生まれた人は他の人達とは違い
四年に一度しか誕生日を
迎えられない

だから大切にしたい
四年分、お祝いしてあげたかった


矢野「…店長は…」

店長「はい?」

矢野「店長はもう用意してるんですか?
乃愛に渡すプレゼント…」

店長「…ふっ(笑)」

矢野「…」

店長「それはもちろん、四年分の特別な
プレゼントを用意してますよ」

矢野「…そうですか」

店長「…」


鼻で笑われた
悔しい、悔しくて堪らない
だけど今は鼻で笑われても仕方がない

自分は乃愛の誕生日を知らなかったし
金欠でプレゼントを買う
余裕もない


店長「話しは以上ですか?」

矢野「…はいっ」


反対に店長は乃愛の誕生日を知っていて
四年分の特別なプレゼントを
用意していた


店長「では持ち場に戻りましょうか」

矢野「…はいっ」


完全に自分の負けだった…


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