ノーパン喫茶
第16章 四年分のプレゼント
結城「あとはインパクトだな」
矢野「インパクト?」
結城「どれだけ印象に残せるか、相手の
胸に刺さるか」
矢野「…」
結城「まあ当日まで時間あるし、自分ら
しいプレゼントを考えろよ」
矢野「…うんっ」
結城「…」
矢野「…はぁっ…」
自分らしいプレゼントって一体何だろう
それにインパクト、印象に残って
相手の胸に刺さる物
それって…
矢野「うぅ…わからん…」
難しくて、なかなか思いつかなかった
矢野「…?」
そんな時、一冊のある本が目線に入った
普段なら見ることのないその本
それを手に取ると…
矢野「…よしっ」
矢野は台所へ向かった
本を片手に冷蔵庫や戸棚を開け
必要な物、材料を出すと夜中近くまで
ある物を作り続けた