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女将「またのお越しをお待ちしておりま
す」

店長「さっ、行きましょうか」

乃愛「はいっ」

矢野「…」


お酒が残っていたのか
矢野は酷い二日酔いに襲われた
幸い、そのおかげで乃愛と話さずに済ん
だが昨夜の事…


店長「今、車回すんで」

乃愛「はいっ」

矢野「…」


昨夜の事、乃愛は覚えているのか…


乃愛「…」

矢野「…っ」


聞きたいけど聞けなくて…


店長「お待たせしました」

矢野「…」

乃愛「…！？」


逃げるように
後部座席へ乗り込んだ矢野

行きは邪魔してしまったし帰りくらいは
と矢野なりに気を遣った
行動だった


乃愛「…」

店長「乃愛さんも乗ってください」

乃愛「…はいっ」

店長「…」


矢野は後部座席に乗り助手席は空席
だから助手席に座ると
思いきや…


矢野「…！？」

乃愛「…」


乃愛は後部座席に乗り込んできた


矢野「えっ、何で…」

乃愛「…」

店長「さっ、出発しますよ…」

矢野「あっ…」

乃愛「…」