テキストサイズ

ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第13章 親密な関係に…なりました!

食事中にケータイを触るなんて、お行儀が悪いかな。

だけど普段どこからもかかってこないメールや着信なのに、このメールには心当たりがあったので、私はすぐにポケットから取り出してディスプレイを見た。




(…………きたぁ!)



すぐに受信箱を開くと、ドキドキする胸を押さえながら私は内容を確認した。



*****



Frm;慎吾くん

Sb;今日の

ひなの作ってくれたカレーとリンゴサラダ
ちょー絶品!

ごちそーさま(*^m^*)


明日もシクヨロだよ!



***




「……………!」



食べてくれたんだ!

しかも、おいしかったみたい。



(よかったぁ!)




実はあの後、慎吾くんとはメールアドレスを交換したのだ。



だけど最近の高校生って、ケータイなんてだいたいみんな持ってるのね。

私は高校を卒業して社会人になってから持ち始めたので、登録してある番号とかもほんの数名のリアルフレンドしかない。


そのリアルフレンドも、他県の大学に進学してそのまま就職しちゃったり、いくつものバイトを掛け持って朝から晩まで働いてたりと、それなりにみんな忙しいみたいだから滅多に連絡も取り合わないの。


だからこそ、ようやく私の鳴らないケータイも初めて意味を持ち始めたのかもしれないね。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ