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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第13章 親密な関係に…なりました!

そんなわけで。


世間が夏休みに入ってからのしばらくの間、殆ど毎日私は慎吾くんの家に行ってはご飯のおかずを作ってあげていたの。


なので、必然的に慎吾くんはうちの店には来なくなった。

だって買う必要なくなっちゃったもんね。


でもそれってもしかして、従業員のクセに店の売り上げを下げちゃってるって事かなぁ?



…だけどね。



「サンキュー、ひな」



そう言って無邪気な笑顔を見せてくれると、私だって間違った事をしてるとは思わないもの。



毎日家に行ってご飯作って、時々掃除もしてあげて。

真っ昼間からリビングのソファで恥じらいもなくエッチもしちゃって。

時には外に出て、デートもしたり。




そこでふと、思う事もあるの。



私と慎吾くんの関係って、何だろう。



慎吾くんは、私の彼氏…て事でいいのかなぁ。



いわゆる「付き合って下さい!」「はい!」みたいな行程がなかったせいか、イマイチよくわかんないんだけど。






「ひな、ゲーセン寄って行こ」


「ゲーセン行って、何するの?
私、ゲームとかわかんないんだけど」


「簡単だって!
俺、ゾンビ100匹くらい撃っちゃうよ」


「へえぇっ!??」




でもただ1つ言えるのは、慎吾くんと一緒にいて楽しいと思うって事。




うん。
それで十分、だよね。


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