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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第16章 今更結婚を、意識しちゃいました!





「あれぇ?
ひなぁ、今日もから揚げなの?」



翌日

そして今日から8月だ。



相変わらずデリバリーpopoの如く慎吾くんの家に行くと、私は料理を始めた。


そこに私の背後からヒョイと顔を覗かせた慎吾くんが、漬け込みしている鶏肉を見て言ってきたのだ。



「えへへっ
今日はから揚げに見せかけて、実はコレをカツにしちゃうのだ」



そう、このから揚げ肉にパン粉をつけて揚げる方法は、昨日久保店長から学んだ鶏カツのタルタルソース添え。


もし昨日慎吾くんがpopoに来て惣菜を選ぶとしたら、きっとこういうものが食べたいんじゃないかなと思ったのだ。


食べ盛りの男の子だもん、お肉とか揚げ物とか好きだよね。




「から揚げじゃなくて、カツ?
いいよ、俺それ好きだから連日でもイケるし。
サンキュー、ひな」


「…?
うん、どういたしまして」



それ好きって、以前食べた事でもあるのかなぁ。

普通のチキンカツとは違って、から揚げをカツにしたものって私は初めてだったんだけどな。




「てゆーか、ひなぁ。
俺、小腹空いてきた」


「…っ!」



そう言って私の身体に手を乗せてきた慎吾くんにドキッとして、思わず持っていた漬け込み肉の入ったボウルを落としそうになっちゃったよぉ。

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