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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第16章 今更結婚を、意識しちゃいました!

一度気が付くと、そう言えばとどんどん高校時代の事を思い出していく事ができた。


彼女たちはクラスメイトではあったけれど、特別仲の良かった友だちってわけではない。

いわゆる話し掛けられれば返すくらいの、普通の仲って奴だ。



「うわぁ、声かけられなきゃ全然気付かなかったよぉ。
て言うか、一緒にいるその子って…」



元クラスメイトの彼女たちと一緒にいる子の1人はベビーカーの中でスヤスヤ眠ってる赤ちゃんだけど。

もう1人は自分の足でしっかり立っている、3歳くらいの女の子だ。



「これねぇ、うちの子だよ?
もう、スゴい手がかかる時期なんだからぁっ」



…なんて、澄ました顔でその女の子を抱っこした彼女だけど。


って!
うちの子ーっ!?


「…スゴい。
もう子どもがいるんだね…っ」


あまりにも自分とかけ離れたものの存在に、出た感想はそれだけだったという。

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