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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第3章 やっぱり、イマドキの若いもんはぁ!

それから数日後の事だ。



「あ!」



出勤しようと玄関のドアを開けると雨が降っていたので、傘を差して行こうと傘立てを見て思い出した。


うちの玄関脇に置いてある傘立ての中には、お母さんの赤い傘と私の青紫の傘の他に、紺色の傘が刺さっているのだ。



そうだ。
前の休みの日に、本屋さんで出会った男の子に借りたんだっけ。


あの日以来雨が降る事もなくて、すっかり忘れていた。

私ってば、借りておいてどんだけ無神経なんだか。




(…だけど、ちょっと失礼な奴だったな。
これだから今時の若いもんはっ)



いやらしい言葉を吐かれた事を思い出し、ちょっぴり顔が熱くなってしまう。


確かに私の胸のサイズは日本人女性の平均よりかは大きい方なので、雨で濡れたりすると余計に目立つかもしれない。

背も低く童顔なクセに、そこだけ発達してどーするんだか。



なのに…これまで男の子と付き合った事がないからってのもあって、そういう下ネタ的な話にやたらドギマギしちゃうのもあるなぁ。


いわゆる、ウブって奴?



あー、自分で言っちゃ説得力ないけどね。


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