ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係
第20章 やっぱり年相応って、大事なんです!
閉店後
ドキドキと緊張しながらレジ締めを終わらせると、私は急いで支度を整えデパートの裏口へと駆けった。
あの日は頭が真っ白で意識してなかったけど、仕事上がりで私、揚げ物臭くないかなっ
何かいい匂いのするスプレーとか用意しとけばよかったよぉぉ。
特に夏場だから、汗のニオイも気になっちゃう。
臭い奴って思われたら、嫌だーっ
それまで散々デオドラントグッズなんて買わないズボラな性格だったのに!
せっかく私を女性扱いしてくれるかと思ったら、今更でもやっぱり汚い部分は見せたくないと意識しちゃうみたいだ。
「イチゴバラさん…っ」
地下からの階段を一気に駆け上がり、キョロキョロと見回して私は彼の姿を探した。
そんなに走ったらまた余計な汗をかいちゃうのにって思いつつも、早く行かなきゃって気持ちの方が強かったみたいで。
「こっちですよ、妹尾さん」
「イチゴバラさん!」
振り返って声の方を見ると、また駐車場エリアからやって来たイチゴバラさんは、手に缶コーヒーを持っていた。
「お疲れ様です。
これ、どうぞ」
「ありがとうございます…!///」
仕事上がりの疲れた身体には、甘いものが欲しくなるんだよね。
だから…イチゴバラさんが私にくれたのは、この前と同じ甘くてミルクもまろやかなカフェオレだったの。
ドキドキと緊張しながらレジ締めを終わらせると、私は急いで支度を整えデパートの裏口へと駆けった。
あの日は頭が真っ白で意識してなかったけど、仕事上がりで私、揚げ物臭くないかなっ
何かいい匂いのするスプレーとか用意しとけばよかったよぉぉ。
特に夏場だから、汗のニオイも気になっちゃう。
臭い奴って思われたら、嫌だーっ
それまで散々デオドラントグッズなんて買わないズボラな性格だったのに!
せっかく私を女性扱いしてくれるかと思ったら、今更でもやっぱり汚い部分は見せたくないと意識しちゃうみたいだ。
「イチゴバラさん…っ」
地下からの階段を一気に駆け上がり、キョロキョロと見回して私は彼の姿を探した。
そんなに走ったらまた余計な汗をかいちゃうのにって思いつつも、早く行かなきゃって気持ちの方が強かったみたいで。
「こっちですよ、妹尾さん」
「イチゴバラさん!」
振り返って声の方を見ると、また駐車場エリアからやって来たイチゴバラさんは、手に缶コーヒーを持っていた。
「お疲れ様です。
これ、どうぞ」
「ありがとうございます…!///」
仕事上がりの疲れた身体には、甘いものが欲しくなるんだよね。
だから…イチゴバラさんが私にくれたのは、この前と同じ甘くてミルクもまろやかなカフェオレだったの。