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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第21章 ダメなものはダメなんです…!

まだ客足の少ない、午後の16時過ぎ。


今のところ他にお客さんはいないようなのでよかったけれど、明らかにふてくされてる感じの慎吾くんに、どう対応しようかとハラハラした。



「てゆーか、どうして急に来てくれなくなったのさぁ。
逆に心配しちゃったよ?」


「………………っ」



どうしてなんて訊かれても、もとを辿れば慎吾くんが登校日だから家にいないって事を教えてくれなかったからだ。

だけど、結果それ自体は関係ない。


ただ私と慎吾くんはどの道、ただの店員とお客さんの関係に過ぎないのだ。


それ以上も、以下もない。

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