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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第22章 たくさん大人扱い、してくれました!

いくら歩行者は近くにいないって言ったって、車は次から次と通っている。


でも車内から見られたところで、ほんの一瞬だし顔だって夜だからよく見えないだろう。


だけど、だからこそと言うべきか、むしろお構いなしと言うべきか。




「…妹尾さん」


「ぁ…はい…っ///」



再び私の肩を掴んだイチゴバラさんが、ジッと至近距離から私を見つめた。



…わかる。
彼が何をしようとしているか。




「妹尾さん。
ずっと、ずっと僕があなたを守っていきます。
だから…ずっと、ずっと僕の側にいて下さい」


「は…ぃ……………///」



ゆっくりと近付いてくる、イチゴバラさんの顔。


私は真剣に想いを伝えてくれる彼の言葉に返事できず、黙ったまま目を閉じた。



「…愛してます、妹尾さん」


「…ん…………」



そう放った言葉の後に感じた、熱くて柔らかい感触。



初めて触れた唇と唇。


ただ長く、静かに重ねられただけのものだったけど…



でもそれは私が初めて体験した、大人としてのキスだったの──────…。





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