ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係
第3章 やっぱり、イマドキの若いもんはぁ!
「ちぇっ
その割にはケチなんだな」
「いえいえ、それとこれとは別問題ですので!」
キャッシュトレイに置かれた2000円をレジに入れると、私はお釣りの740円をまたキャッシュトレイの上に乗せて返した。
本当なら手のひらに返してあげるんだけどね。
そしてレジ袋に包んだ惣菜を彼に向けてカウンターに置くと、彼はお釣りを裸のままポケットに入れながらレジ袋の持ち手部分を取った。
「はいはい、どーも」
「あ。
そうだ、あのっ」
そのまま帰ろうとする彼に、私は手を伸ばして呼び止めた。
「て言うか、傘…返したいんですけどっ」
「あぁ、はいはい」
そう言って、手のひらを私に向けてきた彼だけど。
「あ、いや…今は持ってきてないんです。
まさか今日会えるなんて思わなかったから」
「なんだ、じゃあいいよ。安物の傘だしあげるから」
「や、そういうわけには!」
今時の高校生は安物をバカにしてるのか!
私なんて今使ってる傘は中学の時にお母さんから買ってもらったもので、未だに現役なんだぞ!
…って。
私ってばこれじゃ、勿体ないおばあさんみたいかしら?
その割にはケチなんだな」
「いえいえ、それとこれとは別問題ですので!」
キャッシュトレイに置かれた2000円をレジに入れると、私はお釣りの740円をまたキャッシュトレイの上に乗せて返した。
本当なら手のひらに返してあげるんだけどね。
そしてレジ袋に包んだ惣菜を彼に向けてカウンターに置くと、彼はお釣りを裸のままポケットに入れながらレジ袋の持ち手部分を取った。
「はいはい、どーも」
「あ。
そうだ、あのっ」
そのまま帰ろうとする彼に、私は手を伸ばして呼び止めた。
「て言うか、傘…返したいんですけどっ」
「あぁ、はいはい」
そう言って、手のひらを私に向けてきた彼だけど。
「あ、いや…今は持ってきてないんです。
まさか今日会えるなんて思わなかったから」
「なんだ、じゃあいいよ。安物の傘だしあげるから」
「や、そういうわけには!」
今時の高校生は安物をバカにしてるのか!
私なんて今使ってる傘は中学の時にお母さんから買ってもらったもので、未だに現役なんだぞ!
…って。
私ってばこれじゃ、勿体ないおばあさんみたいかしら?