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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第24章 幸せに、なりたいと思ってます…!

「へぇ、雛子さんって仰るんですか。
すみません、今頃になって名前を訊くなんて失礼ですよね」



家に向かうまっすぐの夜道を、私はイチゴバラさんと並んで歩く。


イチゴバラさんの家はうちと同じ方角らしいと思ってたけど、それが慎吾くんの家だとわかると合点がいったなぁ。



「そんな事ないですよ。
って言うか、雛だなんて、ある意味名前のまんまって感じですよね」



あはは…と自虐ネタに自分で笑いながら、胸の内ではモヤモヤと戦っていた。


まさか私が、自分の息子とそんな関係になっていたとは夢にも思わないだろう。

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