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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第27章 本当に本気で、心配しちゃいました!

「……あの、慎吾く…」

「せのおさんってさぁ」


「えっ」



病室に2人きりになった時、そっと慎吾くんに言いたい事があって話そうかと思ったのだけど。

先を越して呼ばれてしまったので、黙って慎吾くんの言葉を待った。




「せのおさんってさぁ、年いくつなの?」


「………え?」


「だってさぁ、せのおさんってめっちゃ若いよね!
よくオヤジみたいな中年と付き合ってんなーって思ってさ」


「……………」



…冗談を言っているのかしら。

いくらケジメつける為だからって、今は盆子原さんもいないんだから、そこまでトボケなくてもいいのに。




「23くらい?
いや、ハタチかな。
まさか未成年だったりしてー!」


「…本気で、言ってるの?」


「あれ、怒っちゃった?
ごめんごめんっ
だってこんなかわいー子がオヤジの彼女だなんて、信じらんないんだもん」


「………………」



…冗談言ってるとは、思えない。

そもそも慎吾くんは、そんなウソが言えるようなタイプじゃないと思うんだけど。



…だとしたら……




──『ただ頭を打った痕があるので、しばらくは入院をして経過を見ていく──…』



まさか、それって。


記憶 喪失…って奴じゃあ…!

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