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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第4章 私の勝手な親切は空振りですか!

昨日は私は休みだったので、当然他のスタッフがこのサラダを作ったんだろう。


だけど、今正に私が作っているものを昨日は買って帰ったなんて聞くと、ついサラダを和える手に汗をかく。

…あ、もちろん調理用手袋をしてますけどねっ。



「そりゃあ肉ばっかりじゃ胃がもたれそうよ!
まぁ一緒に食べる人が、サラダを頼んでただけかもしれないけど」



一緒に食べる人…かぁ。


確かに、1人で食べるにはずいぶん量が多いんだけどね。



でも確かに、しばらく毎日お世話になるって言ってけど、アイツは昨日1人で晩ご飯を食べたんだろうか。


まだ未成年なのに、親は本当にどうしてるんだろう。




「でも、今日も来る予定なんでしょ?
だったら本人に訊いてみたらいいんじゃない?」


「えぇっ!?
訊きませんよ、そんな事っ!!」



いくら下世話な私たちでも、さすがにお客さん本人に向かってそんな事は訊きやしない。


せいぜい厨房の中で飛び交ううわさ話程度なのだ。




それに…アイツが1人で食べようが誰かと食べようが、赤の他人である私には関係ないんだから。


……………………。


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