テキストサイズ

ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第6章 デートの約束なんて初めてですから!

「ひなこって言うんだ!
へえぇ~?背もちんまいし、ホント名前とピッタリじゃんよ」


「………………」



そらきた!


そういう意味では、私は自分の名前も気に入っていない。

名前の如く、どうせ私は永年ヒナなんだからっ





「…あ………ごめん。怒った?
ウソだよ、ウソ」


「…いえ、本当の事ですから」



今更マジメな顔して謝ったって、遅いわよ。

て言うかむしろ、やっぱりね と、ため息が出そうになる。


いいの いいの。
これが現実なんだから!



「違うって!名前の通り、かわいいって意味で言ったの。ね?」


「か かわ…っ!?」


「うん、かわいいかわいいっ
いいと思うよ、ひなこって」


「………………っ」



よくおばちゃんとか、そういう系の人にかわいいなんて言われた事はあるけどさ。

でもまさか年下の男の子に言われるなんて思わなかったから、どう反応していいかわからない。



「テレないテレない」


「てっ、照れてません!//」



だけど逆に言えば、何だか騙してるような気もしてくるから、ちょっぴり複雑。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ