ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係
第1章 オトナだけど、どうせヒナなんです!
「あ…はい。
ごめんなさい…」
初対面の人に向かって閉じ込めたいだなんて、つまんない冗談。
今時の若者は、みんなこんななのかと思っちゃう。
…て、既に私もおばちゃん思考になっちゃってるなぁ。
私はペコリと軽く頭を下げながらドアの前から身を避けると、男の子はフッと笑いながら私の横を通り過ぎ外に出た。
そして彼も傘を持って来ていたらしく、傘立てから紺色の傘を取り出すとバサッと開いた。
…男のクセに、何でみんな準備がいいのかしら。
朝の天気予報、雨が降るって言ってたっけ?
あぁ恨めしい…っ
「…………………。
…なに?」
「えっ!?」
傘を広げた男の子が、私を見てそう言った。
「何でそんな睨むんだよー。
俺が悪いみたいじゃんか」
…見てたのは、私の方だったのか。
それでまさか睨んでいたなんて、そこまでは自覚してなかったけどな。
ごめんなさい…」
初対面の人に向かって閉じ込めたいだなんて、つまんない冗談。
今時の若者は、みんなこんななのかと思っちゃう。
…て、既に私もおばちゃん思考になっちゃってるなぁ。
私はペコリと軽く頭を下げながらドアの前から身を避けると、男の子はフッと笑いながら私の横を通り過ぎ外に出た。
そして彼も傘を持って来ていたらしく、傘立てから紺色の傘を取り出すとバサッと開いた。
…男のクセに、何でみんな準備がいいのかしら。
朝の天気予報、雨が降るって言ってたっけ?
あぁ恨めしい…っ
「…………………。
…なに?」
「えっ!?」
傘を広げた男の子が、私を見てそう言った。
「何でそんな睨むんだよー。
俺が悪いみたいじゃんか」
…見てたのは、私の方だったのか。
それでまさか睨んでいたなんて、そこまでは自覚してなかったけどな。