【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
「しかも、位の高いって…」
「着てる物が昔の感じだったけど、袈裟(けさ)の刺繍とか色とか…位の高い僧侶が身に纏う感じの物がしたんだ」
高貴な身分の者が出家すると位も高く良い環境で仏門に入ると聞いたことがあった白馬は「金のある僧侶ねぇ~」と呟いた。
「しかし、ペガサスさんにはその霊は“良い霊”だと見た目で思った――――…しかし、影では“生け贄”を欲する強欲僧侶だったと言うわけか…よく、ペガサスさんは騙されませんでしたね?」
白馬は、呆れ顔でペガサスをみる。
「あ~…俺は霊を見かけても目を合わせないからな…見えていても見えてないフリを貫くんだ――――昔痛い目見たからな」
“痛い目”に興味を引かれたが…霊を無視することができる能力のお陰でここまで無事に生きてこれたのだろう。