
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
「それでも、成小坂は坊さんの願いを聞き入れなかった。
そんなある日――――…川に釣りに行こうと誘われた成小坂は嫌な予感がしたとこ言う」
――――“嫌な予感”?
煌太は…ふと何かに引き寄せられるように昔の地図を撮った写真をペガサスに見せた。
「――――これは?」
「昔の地図の写真です、学校の図書館にあったんです。鉛筆で川に丸がしてあります…事故現場かと思って…写真に撮っていたんです」
どれどれ…と、写真を覗きこむペガサスに白馬もつられる。
「昔の…地図…そうだね――――…4人が事故にあった場所だね…でも、昔の地図にワザワザ誰が丸をつけたんだ?」
確かに、何の理由で丸を書いたのかが分からないまま…写真に納めたわけたが煌太はこの地図が気になってしょうがなかった。
「結局――――…成小坂は4人の誘いを断れず…川に行ってしまうんだけど…
坊さんの霊がズーッと笑っていたんだって…
行く間際に何度も川に突き落とされたり、釣竿を捨てられたりと、からかわれていたみたいだが、坊さんはズーッと笑って4人を見定めるようにしていたらしいんだ」
