
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第4章 女子大生殺人の件
疑いの眼差しで二人に見られたペガサスは少し荒めにタバコを吸い上げ、灰皿で火を消した。
「そう、俺も半信半疑って所なんだ――――…取材をしたいと病院や警察、成小坂の弁護士にもあたっているんだが――――…なかなかいい返事がもらえなくてな…」
「でしょうね――――…ちょっと変な事件ですからね」
煌太は、まだテーブルに広がる白馬の集めた資料に目線を落とす。
「で――――…調べようと思った訳だが…」
「思った…?」
ペガサスは資料を何故か綺麗に並べ始め……ニヤッと煌太と白馬を見た。
「――――な…なんすか?」
「人手が――――足りないんだよ…で、オカルト系に興味があって、資料を集めるのが苦にならず、ましてや時間に融通がきくヤツを探しているんだよね~」
「もしかして――――…俺たち、勧誘されてる?」
白馬は自分の資料が綺麗に並べられている事や…ニヤニヤ見られている事を悟り…煌太に「もしかして?」と、確認を取る。
「――――もしか…しないな――――完全にロックオンだ…」
「頼む――――!しかも、冷静で鈍感な助手の煌太君までいるって言うから!!なんて、オカルト記者にピッタリな!」
「冷静で鈍感な助手って俺っすか!失礼な!」
煌太は素早くペガサスに突っ込むと、ナイス突っ込み!と、言わんばかりの笑顔で親指を立てられた!
