
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
「なぁ…おれって…助手なの?」
バイトの休憩中、煌太はスマホを操作する白馬に不服そうな顔で聞く。
「助手――――…まぁ、助手気質ではあるな、自分から行動するより頼まれたこととかこなす方が多いし。何より、捕捉が上手い!」
白馬は面白いとばかりに煌太をいじる。
「なんだよ…それ――――まぁ、前に立つより…立つ奴のサポートとかする方が…楽だけど…」
「な?ワトソン気質なんだよ!」
「ワトソンって……一応、医者だぜ?ワトソン」
「え?マジで?」
有名な探偵の助手に例えられた事は嬉しかったが、何故か軽い反応の白馬に煌太は内心ガッカリした。
