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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第3章 身近な怪談


梅雨が開け暑さが本格的になり日中もエアコンに頼らなければならない頃に、

泉 煌太(いずみ こうた)の通う大学も夏の長期休みに入った。


そして、相変わらず涼を求めて投稿オカルトサイトを利用する日々。


しかし、最近の投稿はあの、“川から”というヤツが怖かっただけにハードルが上がったのか…なかなか煌太をゾクッとさせる物は出てきてはいなかった。



「最近の投稿は…なんか似たりよったりでピンと来ないんだよなぁ」


「あ~、分かる!あの“川から”ってヤツが怖かったから…なんかな?」



「お!?やっぱりお前も見たか?ココイチだったよな?」



煌太はバイト先のレンタルビデオ店で一緒に働く同級生の

桐谷 白馬(きりたに はくば)と返却された大量のDVDをジャンルごとに仕訳ししながらサイトの話で盛り上がった。


桐谷 白馬も、煌太と同じオカルトマニアだ。


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