【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
「はあ?――――“難しい”ねぇ~。霊の事が分かっていいと思うけどな」
白馬は窓の外の庭を見ながら揺れる木々に目を奪われる。
「いえ!逆です!――――われわれは霊に寄り添うのではなく、生きた方々に寄り添い仏の教えを伝えていくのが道なのですから。
ご遺族の方々の嘆きや苦しみ未来を支えるのが道なのに――――…霊の姿が見えたら…聞こえたら……道を見失います…道が…歪みます」
見習いは渋い顔をし…白馬を見る。
「こらこら、何を熱く語ってるんだい?遼くん?」
「――――類様…き、聞いていらっしゃったんですか?」
「聞こえちゃいました!も~、なになに?俺がここを出た理由?寺関係につかない理由とか?」