【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
「そうだ!善さんもペガ…いや、類さんのように見えたりする人なんですか?」
煌太は絶妙な温度で入れられた緑茶を飲みながら、見習いに聞いた。
「あ――――…いえ…多分善様にはそのような力はないと思います…」
「は?――――マジっすか…だから、“継ぐのは類だ~”的なことを善さんは言っていたのか…」
白馬は客間をキョロキョロしながら落ち着いた場所を見つけたのか、端に置いてあった椅子に腰かけた。
「あ――――いえ…霊が見える見えないを考えたら…類さんかもしれませんが、我々が相手をしているのは“生きている方々です”」
そう言うと、見習いはふと暗い顔を見せた。
「霊見える見えないは…この業界では関係ないことなのです。むしろ、邪魔なくらいです――――…私も実家はお寺をやっておりますが…少しでも見える煙に何度も悩まされてきました。幸い、声も姿もハッキリと聞こえない微力でしたから、仏門に入れたのですが…
もし、類様のように“見える・聞こえる”となると…この世界は――――…厳しいと思います」