【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
「しかし、助かった――――俺には見えないからな、何もしてやれないのが現状だ。こればっかりは、見えるやつのアドバイスしか響かない……私は無力だ」
お茶を準備しながら善がペガサスへと頭を下げた。
「ったく――――兄さんは俺より人徳もあるし、立派にここを継いでるだろ?俺が自由でいられるのは兄さんのおかげだ――――…無力とか言うなよ。それに、俺がここにいたら…迷惑になるだけだしな…」
ペガサスは新しく入ったお茶を飲み笑った。
「しかし――――…久しぶりの除霊だな…気を付けろよ」
「あぁ――――…清めの塩も助かった。高田の所にも行くから…」
善は高田のことも知っているのか「彼によろしく」と、呟いた。