【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「煌太が平然と着いてくるから…もしかして…とは思ったんだが…まさか、喰い荒らされた後だったとは…まいったよ」
「は?喰い散らかされていたのか?煌太?」
「いや、俺には見えないから――――ただの…殺人事件があったアパートに見えただけだけど。ペガサスさんには惨劇に見えたらしい」
白馬は半信半疑で煌太に聞いたが、そもそも見えない煌太に事の情景を聞くのが間違っているのだ。
「あの感じからして――――…火事の騒ぎ中に…やられたっぽい」
ペガサスは顎に手を置き、少し延びている髭をザスザスとさわりながら考える。
「――――まさかとは思うが…成小坂は…救助されたんだよな?ん?そこんところ…白馬、情報ないか?」
ペガサスは何個かの仮説があるらしいが、とりあえず不確かな要素は排除したかった。
「高田さんが寝ている間に色々聞き込みはしたんですけど――――…さすがにここまで情報は入って来なくて…
警察病院に搬送された囚人もいましたが…そこの中に成小坂の名前があるのかは不明です……しかし、
無くなった方の情報は来てました」
白馬はメモした紙を皆の前で広げた――――。