【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「そう言えば――――…熊田の霊がいなかった…って言ってましたよね?しかも、喰われてたって…何があったんですか?」
高田が恐る恐るペガサスに聞くと…更に渋い顔を見せる。
「煌太には見えてなかったから…眉唾もんだと思うが――――…なんか、獣に食い散らかされたって感じの現場だったんだ」
“食い散らかされた”と、聞いてピンと来ない三人は互いに目配せする。
「ガウガウガウウウウ~!…って、感じですか?イメージ的に」
白馬が両手の指を鈎爪のようにして襲いかかる獣のイメージをペガサスに見せる。
「あ~…まぁ、そんなイメージだな…襲いかかり、噛みつき、暴れる!血痕が飛び散り、引摺り…パックン!って感じの床や壁だった!」
「霊も――――血痕飛び散り…ってなるのか?」
「ケイスバイケースだな、襲われた霊が何かを訴えたい場合は…血だろうが…文字だろうが…なんでも残す――――今回は血痕や引摺り跡ってかんじだな」
ペガサスは「ん~」と、悩み…手にあった黒くなった三角の擬牙札を見た。
「挑発か?」
ペガサスは誰にも聞こえない声で呟いた。