【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
タクシーは順調に目的地に着いた。
「ここ…面白半分で来る場所じゃないぞ?ここのオーナーもこのアパートを取り壊すって…噂だぞ?」
タクシーの運転手が目的に着く間…そんなことを三人に話していた。
「取り壊される前でよかったよ――――俺たちはそれ関係の記者ですから」
その場を軽めに聞き流しペガサスは運転手に自分の名刺を渡した。
「なんか、面白い情報があったら教えてください」
互いの名刺を交換したペガサスは「情報まってます!」と、軽く交流を深めていた。
「こうやって…情報集めてるんだ…地道だな」
白馬はペガサスの地道な情報収集活動に肩を落とす。
「まぁ、食えないオカルト記者はこんなもんだって…言ってんだろ?お前は何を期待してるんだよ」
ペガサスは「情報は大事!」と、言い――――…目の前の熊田のアパートを見上げた。