【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「さてと、ここからが…問題だな」
大きく深呼吸をするとペガサスはアパートの“関係者以外立ち入り禁止”の文字に頭をかいた。
「さっきも…コソ泥状態で入ったんだぜ」
煌太は先ほどペガサスと来たときの様子を白馬に話した。
「ま、今回もそれで行くしかないけどな?」
「マジっすか?」
ペガサスは悪怯れる様子もなく鼻歌混じりで警告看板を無視して中に入る。
住居者がまだいるアパートと言うこともあるが…入り口はすんなり入れる。
しかし、熊田の部屋となると話は別である。
「ここ…鍵はかかってるし――――…電気つけらんないし…場所が場所だけに――――…超緊張するんだよ…」
立ち入り禁止部屋に入る罪悪感に煌太は相変わらずおどおどする。
だが、そんなことはお構い無しに、辺りを煌太と白馬に見張らせて、ペガサスはなれた手つきでピッキングを始める。