
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
「臭いで探索しようかと思ったが――――…熊田の臭いが濃くて成小坂の臭いは追えないみたいだ」
煌太は何も感じないし見えないが…いまだに熊田の霊の血痕が残る浴室を見渡す。
白馬も煌太と同じだが――――…キョロキョロと辺りを見渡すと首をかしげる。
「なぁ――――…ペガサスさん、本当にここに来たのは成小坂か?なんか…変な感じなんだけど」
白馬は煌太を気にしながら何度もキョロキョロと浴室をみる。
「――――は?んな分けないだろ?疑牙札も、反応してるし……」
と、白馬が悩んでいると、ペガサスの携帯が震え出した!
「うわぁぁ!ビックリしたぁ!」
バイブ機能にしていたとはいえ…突然のバイブ音に煌太は飛びあがり驚いた。
「ビビりすぎだって煌太は!」
呆れながらスマホを取り出したペガサスは着信者が高田だと気がつきフッと柔らかく笑った。
「もしもし、どうした?何かあったか?」
ペガサスは通話を始めると、受話器の向こうから焦った声で高田が喋り出した。
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