
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第7章 噂と火事の謎
『浅沼さん!――――さっきもらった…疑牙札が…』
高田の怯える声にペガサスばスマホを握る手に力が入る。
「大丈夫だ、落ち着け――――…新しい疑牙札に何があった?」
ペガサスの焦りように【高田の新しい“疑牙札”に再び異変が】あったのだと煌太も白馬も思った。
『――――カタカタと音がしたから…包みを開いて見たら…端が赤くなっていて…』
「赤く?!――――とりあえず、俺が行くまで疑牙札を肌身離さず持ってろ!何かと蠢くのが病院って場所だから…」
『あぁ…分かってはいるけど――――疑牙札にあからさまに変化があったのは……黒くなったときと…今ので二回目だから』
ペガサスは大きく息を吸うと…優しい声で怯える高田を落ち着かせるよように話しかける。
「大丈夫だ――――…疑牙札のカムイがお前の側にいる…。
俺の分身だ…お前をちゃんと守ってやるから」
そう言うと、ペガサスとの電話を切った。
