【参加型小説・連鎖の尻尾】
第9章 失踪と不思議な力
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「実は――――…【遼がいなくなった】らしいんだ…」
ペガサスの言葉に高田、煌太、白馬は「は?」と言葉を失った。
「え――――…どう言う意味?は?遼って…あの…遼?」
煌太がペガサスに冗談だろ?と言わんばかりに聞く。
すると、玄関の様子を見に来た…見慣れない青年が三人を見て深くお辞儀をした。
「類様、接客なら私がいたしますので――――…住職が呼んでらっしゃいます」
「いや――――こいつらも…遼とは顔見知りだ…それに高田は先日まで遼が世話役を任されていた客人だ…」
遼と聞いて青年は三人の顔を見る。
「――――この…お綺麗な方が…もしかして高田様ですか?」
「“様”はやめて…くすぐったいから…」
高田は“様”と呼ばれペガサスに視線を向けた。
その視線の意味にペガサスは何かを悟った。
「まず、上がってくれ――――話はそれからだ」