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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第11章 銅玄




“静動寺”の資料に一通り目を通したペガサスはため息をついた。


なんと


【資料のどこにも“銅玄”という名前は出てこなかった】からだ…



「“銅玄”という名前は…ここの寺の文献には書いてなかった…」


他のメンバーも…資料を見ていたが…その名前は出てこなかった。


「“銅玄”って…本当にいたのかすら怪しくなってきたっすね!」


白馬が寺の資料をパラパラとめくりながら、奥さんの作った漬け物をポリポリとかじる。


「ここの寺じゃなかっただけで…他の寺の坊さんだったかも?」


「セレブ坊さんだったかも?」


煌太の言葉に白馬がふざけながら答える。


「他の――――…ねぇ…」


ペガサスは地図を見ながら他の寺を探す。



「そう言えば、ここの初代の住職さんって――――薬師(やくし)だったんっすね?高田さんと一緒じゃ~ん!」


白馬がペラペラと雑にめくっていた寺の資料を開くと――――…高田に見せた。



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