
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
――――と、次の瞬間!
車を囲みウロウロしていた足跡がピタッと止まった!
『――――おのれ…水神め…』
外で何かがあったのか、車体を揺らす声の主が車から離れた。
「(揺れが――――…おさまった?)」
車体が揺れなくなり煌太は外の様子に耳を集中させた。
――――バサバサッ…シュ――――…
「(羽音?)」
煌太は外で聞こえるの羽音に自分の鳥を思った!
――――バサバサ!「シャー!シャー!」
「(猫の――――声?)」
「ガルルルル!バウッ、バウッ!」
車の外が騒がしくなった!
鳥の羽音と共に――――…猫の怒りの声やカムイの唸り声と吠える声が煌太には聞こえた!
「(カムイと鳥――――あと…白馬の猫かも…が俺たちの周りの奴らと戦ってる!)」
「(え?戦ってる?)」
