【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
『おのれ――――おのれ…水神め！
得体の知れぬモノに加護をつけおって――――…鳥…と猫…犬畜生に我々が劣るとは――――足りぬ…足りぬ…私が足りぬのじゃ…』
煌太には恐ろしくて体が震えた！
外では“銅玄”が率いる霊獣達が――――…煌太の鳥や白馬の猫たちと戦っているみたいだが、力の差があり…悔しがっている。
その悔しさや無念さが――――…重く地鳴りのように煌太の鼓膜を震わせる。
「(気持ちが――――悪い…)」
恨みが地を這いずり回るような――――…得体の知れない恐怖に煌太は耳を更に強く塞いだ！
「(聞きたくない！聞きたくない！)」
「(煌太くん！大丈夫？頑張って！)」
高田は煌太の震える体を抱きしめると！自分には何も見えないし、聞こえない――――外に視線を向けた！
「(類さん――――…助けて…)」
高田は煌太を抱きしめながら、ペガサスに助けを求め、何度も何度も心の中で叫んだ！
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える