【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
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ペガサスはノートを開くと皆に見せた。
「多分、この一節が関係しているのかもな…」
そう言うと、ペガサスは一節を読み始めた。
「“4年にも続き人々を苦しめた大雨は、【水神とは真逆な邪神を使って静めた】、山上の寺の僧侶は人ならぬモノを取り込み飲み込んだ、その儀式は3日3晩続けられ最後は、全て引き裂かれ邪神の血と肉となる”」
読み終わると――――…背中にゾクッと悪寒が走り神社を振り替える。
しかし、そこには立派な鳥居があるだけで…何も見えなかった。
「“邪神”を使った?」
高田が心配そうに辺りを見渡すペガサスに聞く。
「あ――――あぁ…、多分…“丞洪寺”の坊さんは、水神様とは別の何かに頼ったんだろう――――…しかも、“人ならぬモノ”と書いてある――――“邪”のモノなら、神社には入られないのはうなずける」
ペガサスはパラパラと…ページをめくるが…洪水を静めた事はそれ以外書かれていなかった。